*首の重要性
*手・足の重要性
*頸にしこりがあると
*嗅覚障害の鍼治療
*嗅覚障害の治療法
*経絡放電健康法
*ワンポイントメッセージ

首の重要性


 大切な脳と躯幹をつなげる細いクビ。
 心臓からの血液を運び、脳からの命令を躯幹に送る大事なパイプです。

 今から14,000年前、クロマニヨン人時代の、神殿に飾られた最古の面。右半分はヒトの顔つまり神、左半分はネコつまりケダモノの顔でつくられ、ヒトは神にもケダモノにもなり得ることを示しています。
 世界中の考古学者の研究対象となったこの面はスペインのマドリッドから北へ約10km離れたところのエルフヨの洞窟で発見され、現在はスペイン国立博物館に安置してあります。

 なぜ左がケダモノ? 右でもよいのでは?

首の硬さの左右の違い        日本人は、特に男性では左側が弱い人の方が、右の弱い人の約1.5倍も多いのです。東京医科歯科大学難治病研究センターの角田忠信教授によれば、日本語の発音があまりに母音優先型であるため左大脳半球への依存度が右よりずっと高いといわれます。右大脳半球を養うため音楽、美術にも親しみましょう。


 左に属する臓器の中でも心の臓は大切です。
 東洋医学では心経絡は、精神や心をも意味します。左の弱さをクビのシコリを軟らげることと鍛錬で補いましょう。
 ケダモノの顔が左とは、そのことを意味しているように思えます。ヒトがケダモノ化しないためクビのシコリをなくしましょう。

 人は自動車事故によらないむち打ち症を負っている場合が多いものです。階段から転げ落ちたり、ブランコから落っこちたりして首筋をガクンとした瞬間に軟部組織を傷め12歳くらいから「はん痕化」し、その部位が硬くシコリとなります。このことがその人の弱い側を作ります。

  この外傷性頸部症候群による自律神経の症状は、1926年フランスより報告されたバレエ・リュウ症候群そのものであり、1861年同じくフランスが報告したメニエル症候群とも類似しています。1937年テイネルが以下のような説明をしました。

日本人と西欧人の大脳優先位パターンの比較

 「第五頸髄神経根が頸動脈付近の神経叢に行く交感神経繊維を含み頸部と頭部に分布する。
 第六頸髄神経根には、鎖骨下動脈・上腕神経叢に行く交感神経繊維を含む。
第七頸髄神経根には心臓大動脈神経叢・横隔膜神経叢に行く交感神経繊維が含まれる。」

 これまでの説明はどこが東洋医学かと思われるかも知れませんが、ヒトの身体の構造は東西で分けられるものではありません。クビの重要性を知るためにはどうしても必要な知識だと解釈して下さい。

 ”首”という字がつくところは、手にもあり、足にもあります。クビにシコリがあることを説明してきましたが、鍼灸治療まで必要としない程度の場合は、手首、足首を入念にほぐすことです。

耳たぶの刺激

また耳にもクビのツボがありますから、耳タブを刺激しましょう。自分の年齢の数だけ、少し痛みを感じるくらいに折り曲げると効果があります。

 
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